
いよいよ、歌舞伎座も4月末までとなりました。正面入り口前のカウントダウン・ボードは写真を撮る人でいつも混んでます。昨日であと52日とか。てな訳で、行ってまいりました、歌舞伎座さよなら公演。前売りで運よくチケットが取れたので、大奮発して桟敷席での見物です。桟敷は遠い昔にご接待で行ったくらいで、超久しぶり。というかほとんど初体験に近いですね。お、コート掛けなんてあったっけ! いい感じに弾力のある座椅子で座り心地いいな。テーブルも結構広いじゃん。てな具合です。ホント、思いのほか余裕のある空間で大満足です。ほんの1メートルくらい高みに存在するだけで、舞台も花道もすこぶる見やすくなるんですね。今回取れたのは、「東1」という上手の一番舞台よりの席でした。すぐそこで柝を打つのが見えます。道明寺は浄瑠璃ものだったので太夫さんと三味線さんが近かったのもよかったなぁ。一番嬉しかったのは、観劇中に誰憚らずお酒が飲めること。ワンカップとはいえぬる燗を少しずつ舐めながら芝居見物とは、こりゃまた贅沢だねぇ。夜の部、演目は、「菅原伝授手習鑑・道明寺」と「石橋」。もちろん、お目当ては、仁左衛門さんと玉三郎さん。やっぱり仁左衛門さんの菅丞相は、毅然としながらも色気たっぷりでよろしいですなあ。しかし、

お商売のためとはいえ、3部制は厳しいですぞ。入場から開演まで時間の余裕がないし、幕間も30分が1回だけ。せっかく来た歌舞伎座の中をじっくり楽しむ時間が取れなかったですよ。一番よいお席で見た歌舞伎をこの小屋での見納めにするつもりだったんですけど、来月あたり、最後に幕見に行っちゃうってのも手かもしれませんな…。