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ヤング・マーブル・ジャイアンツ」を吉祥寺シアターにて。吉祥寺駅北側の飲み屋&ホテル街の中にできたお洒落な概観の劇場が吉祥寺シアター。そこの杮落としにケラリーノ・サンドロヴィッチがフルキャスト・オーディションで行なうKERA・MAP #004。チラシの出演者リストを見ても、ほとんど知らない名前ばかり。30歳以下に限定して選んだ若い役者でケラさん、何をやるのか。タイトルのヤング・マーブル・ジャイアンツは80年代のニューウェイブバンド名ですが、こういう意味はないが象徴的でカッコいいタイトルを引っ張ってくるのがケラさんは上手。「砂の上の植物群」にしてもそうですね。しかし、どんな素晴らしい脚本と演出でも、役者の技量が伴わないと結構悲惨なことになります。期待半分、不安半分だったのだけど、そんな心配無用でした。オープニングはキャスト全員による群舞です。これが結構時間も長く大人数で迫力がある。ダンスというよりパフォーマンスのような振り付けにも、奇妙な味があって楽しめました。

こりゃ結構難解系かも、と思いましたが、最初の芝居は学校の教室が舞台。しかも、コント系のテイストなので、その切り替えし感がナイス。せり上がりやキャットウォークをふんだんに使ウ演出も35人というキャストの多さを生かす上で効果的でした。無名の役者さんたちでも、キッチリ商売になる舞台を仕上げるケラさんの手腕に関心をいたしました。もれなく付いてくる豪華パンフレット(フルカラー200ページで掌にのります。色見本帳にそっくり!)もセンス抜群です。読み応え十分だし。
ネタばれですが内容は…