
出張が多いと飯にも気合が入ります。今回は大阪。なのに名古屋名物を。というのも、大阪では味噌煮込みうどんがうまいと評判のお店だからです。大阪のご飯なら、串揚げかインデアンカレーにするという手もあったのですが、季節的に頭の中が味噌煮込みうどんになってしまったのですよ。場所は梅田地下街・ホワイティ。ここも南北東西に地下道が走っていて、ファッションにグルメに銀行に携帯屋にさらには立ち呑み屋も並ぶいかにも大阪ならではの地下街。その中にあるのが、きしめん・あまの。大阪では代表的なきしめん&味噌煮込みうどんのお店だそうです。カウンター8席に4人がけのテーブルが4つ。お昼少し前なのにカウンターは満席です。なのでテーブルに座りました。注文は「味噌煮込みうどん・辛口で」。たぶんいっぺんに2つか3つしか作れ

ないのでしょうね。順番に出来上がってきます。待つ間に紙エプロンをまといます。後から入ってくるお客さんの注文を聞いていると、やはり味噌煮込みが圧倒的に多いよう。さらに季節の牡蠣をトッピングする方も目立ちます。そして10分か15分して僕のところへもお鍋が。いやこれが、キラウエア火山もかくやとばかりにグツグツと沸き立っております。名古屋では鍋のふたにとって食べるのが作法らしいのですが(そのためにふたに穴はあいてないそうです)、あまのでは呑水がくるのでそれにとっていただきます。……う、う、う、う、うまい! どうせ甘めだろうという先入観を裏切ってくれる味噌の濃さ! 煮込んでるんだからうどんもやわやわに違いないという思いを打ち砕くアルデンテ! 底から現われるいい感じに固まった卵!

熱々なので、イッキに食べる訳にもいかないのですが、箸のほうが止まってくれません。おつゆまで完食いたしました。なんだか、いっぺんに味噌煮込みうどんのファンになりました。東京のクタクタなうどんはあまり好きでなく、パキパキ&モチモチなさぬきうどんが好きな僕なのですが、心の琴線に触れる何かが味噌煮込みうどんにはあったのです。次回は是非一半にご飯を付けよう、と決意いたしました。
ところで大阪や名古屋では…