ようやく「ブロークバック・マウンテン」を鑑賞。アカデミー賞で作品賞は逃したものの、監督賞、脚色賞、オリジナル音楽賞をとった作品。カウボーイのホモ・セクシュアルを扱ったということで、そちらのほうが話題になった。もともと「シッピング・ニュース」の原作者でもある作家のアニー・ブルーの短編小説が原作である。1997年にニューヨーカーに掲載され、全米雑誌賞のほか、O.ヘンリー賞も受賞した。ストーリーは、あちこちに書いてあるので触れません。いい映画でしたよ。出来ることなら、まったく事前情報なしに見てみたかった気もするな。初めてHするあたりで、もっともっとドキドキしただろうし…。役者もうまいし、脚本も見事だし、いちばん良かったのは音楽かな。予告編で使われてるオリジナルの「THE WING」が最高だし。映画は1963年から1986年くらいまでを描いてるんだけど、このサウンドトラックは、時代時代のカントリー・ソングも織り込まれてて、男同士の悲恋にふさわしい出来。個人的には、リンダ・ロンシュタットの「イッツ・ソー・イージー」が懐かしい。ところで、この映画、字幕で見たのだけれど、なんか雰囲気が
ヘンなのだ。映画の字幕にはもともと、字幕書体(下の見本みたいな感じですね)が一般的に使われてます。実際に手書きで字幕を入れていた時の名残りなのですね。でも、最近は編集手法も進歩して、どんな書体で入れることも可能な訳ですよ。だから、DVDなんかでも変った字幕を見ることもあります。で、今回「ブロークバック・マウンテン」は明朝体で字幕が入ってるんです。しかも大きめのフォントで。これが僕には、どうにも馴染めなかったんですね。60年代の古いピックアップトラックとかが写ってるワイオミングとかの風景に最新式でしかも和風の明朝字幕というのが、違和感ありあり。
歌詞字幕も明朝斜体で入ってたりして、最後まで気になりました。家でDVDで見てるのならともかく、せっかく映画館の暗闇に足を運んでいるんだから、昔ながらの字幕書体で楽しみたかったですね。
ところで、僕は新宿の映画館で見たんですけど、やはり2丁目系のカップルが多かったですね。彼らにとっては、また全然違った映画に見えるのかな。こんど知り合いに聞いてみよう。ゲイとかホモセクシュアルの人たちはどう受け取ってるんでしょうか。