香港のジョニー・トーという監督は町山智浩が「香港の三池崇史」と言っているので、大変気になっていたのだ。ようやく昨日、2003年の作品「PTU」を見てきた。@渋谷・ユーロスペース。ところで4月28日って何の日かご存知ですか、奥さん? ってみのもんたじゃないんだけど、428はシブヤってことらしく、映画が1000円均一でした。いやあお得なイベント中ということでユーロスペースも結構混んでました。ギリギリに入ったので最前列で鑑賞。しかし、面白い。「インファナル・アフェア」が深作ならまさに「PTU」は三池。マイナーを誇りに思う製作態度が素敵。黒社会と警察の虚々実々の駆け引きを描いているんだが、細部にあちこち神が宿ってるんですね。いやあ、感服いたしました。過去の映画をレンタルしてみますよ。ヤクザにからまれて拳銃をなくした私服刑事とボスを殺されたヤクザたち、そして警察の機動部隊とエリートである特捜課の対立、さらには強盗団と訳のわからぬ子供もからんで、結末へと収束させる手腕はサイコーである。必見ですぞ。