
例年のことではあるが、ミステリーのベスト選出の季節となった。宝島から出る「このミス」がもう書店に並んでいる。ベスト20は、以下の通りだ。1位、「生首に聞いてみろ」法月綸太郎。2位、「アヒルと鴨のコインロッカー」伊坂幸太郎。3位、「天城一の密室犯罪学教程」天城一。4位、「THE WRONG GOOD BYE」矢作俊彦。5位、「銀輪の覇者」斉藤純。6位、「硝子のハンマー」貴志祐介。7位、「暗黒館の殺人」綾辻行人。8位、「犯人に告ぐ」雫井脩介。9位、「臨場」横山秀夫。10位、「紅楼夢の殺人」芦辺拓。という訳で、極めて地味である。いわゆる新本格系が多数を占めているので僕には魅力的に映らないという面もあるのかもしれない。昨年に続いて伊坂の上位って(ベスト20まで広げるとあと2作品も入っている)トゥーマッチな感じもあるよね。僕個人としては、矢作の新作が4位に入ったことを喜ぶくらいであって。未読本ばかりで評価のしようもない。地味な年として記憶するしかないなあ。