クローネンバーグ・ファンとしては見なくちゃってことで、日曜に日比谷の映画館へ(とか言いながら「ヒストリー・オブ・バイオレンス」は見てないんですが…)。午後3時の回・上映1時間前でスクリーン前の4列しか残ってないほどの人気でビックリ! ま、上映館が小さいこともあるんでしょうが、アカデミー主演男優賞ノミネートの力でしょうかね。館内は中年男女がメインで結局、満席。ロンドンの裏社会に巣くうロシアン・マフィアを扱った作品。マフィアによるロシア人女性たちの売春や薬物の密輸入が、売春窟を抜け出しながら死んだ少女の残した手帳によって暴かれるというストーリー。ヴィゴはマフィアの親分の運転手で、跡取り息子に気に入られているロシア人を演じてます。ロシアでは、体に彫ったタトゥーが出自や組織内での地位をあらわすのだそうです。このタトゥーが後半非常に意味をもってくるんですが、そのへんはネタバレになるので自粛。ハリウッド版「ザ・リング」の時はさほど魅力的に見えなかったナオミ・ワッツがロンドンの看護婦を演じると、けっこうハマッてました。何と言っても見どころは、サウナでの格闘シーンなんですけど、さすが変態クローネンバーグ、ヴィゴをこれでもか!と痛めつけるあたり面目躍如って感じでした。やっぱクローネンバーグはイイっす。早速「ヒストリー・オブ・バイオレンス」DVD鑑賞と行こう!
唯一、気に入らなかったのは、邦題。何の捻りもなく、そのままカタカナにしただけなのに、何故か複数形を無視して「プロミス」。サラ金じゃないんだから、きちんと「イースタン・プロミセス」として欲しかったですなー。