第138回芥川賞、直木賞の候補作が発表されています。特に話題になっているのは、芥川賞に中国人である楊逸さんの作品がノミネートされていること。楊逸さんは日本語を学び始めて20年といいますから、不思議ではないですよね。十代で受賞した作家さんたちはみんな、それ以下の期間で日本語を学んでいるのだし。選考会は来週の水曜日16日に行われます。さて、どの作品が取るのかな。それぞれの候補作は以下の通りです。。
【芥川賞】
川上未映子「乳と卵」
田中慎弥「切れた鎖」
津村記久子「カソウスキの行方」
中山智幸「空で歌う」
西村賢太「小銭をかぞえる」
山崎ナオコーラ「カツラ美容室別室」
楊逸「ワンちゃん」
【直木賞】
井上荒野「ベーコン」
黒川博行「悪果」
古処誠二「敵影」
桜庭一樹「私の男」
佐々木譲「警官の血」
馳星周「約束の地で」
僕の予想としては、芥川賞が、西村賢太「小銭をかぞえる」と山崎ナオコーラ「カツラ美容室別室」。直木賞が、佐々木譲「警官の血」と馳星周「約束の地で」。単なる直感ですけど。ちなみに直木賞候補の「私の男」、あまりにもインモラルで選考委員も相当迷うでしょうね。そう言えば、楊逸さんの「ワンちゃん」って候補発表とほぼ同時に「芥川賞候補」って帯を巻いて売られてるんですよ。いくら、主催の文藝春秋刊とはいえ、ちょっとあざといんじゃないかな。ま、出版不況の折から、仕方ないんですかねぇ。