アメリカで7月27日に公開された劇場用アニメ映画の「ザ・シンプソンズ」は、この夏休みの全米ナンバーワン・ヒットになったそうです。元々のテレビアニメはアメリカではFOXテレビで放送されているのですが、日本でも、WOWOWで放送された後、CSのFOXチャンネルでオンエアされています。また、一部の地上波U局などでも放送されています。当然日本のファンはこの吹き替えアニメに馴染んでいるのですね。すでに15年の歴史のある日本語吹き替えキャストは、ホーマー(父)が大平透、マージ(母)に一城みゆ希、バート(長男)は堀絢子でサ(長女)が神代知衣という感じ。なのに。映画版の日本公開に当たって、フォックスジャパンは有名タレントを吹き替えに起用することにした訳です。これが日本のシンプソンズ・ファンから大ブーイングを受けちゃってるのです。ちなみに、映画版の吹き替えキャストは、ホーマーに所ジョージ、マージに和田アキ
子、バートはロンドンブーツの田村淳、リサにベッキー、というもの。ま、フォックスジャパンの考え解らないでもないけど、余りにもアニメの吹き替え文化ってものを軽く考えすぎてますよね。第一、サントリーがCCレモンのCMにシンプソンズを起用した時の吹き替えも大平透さんだったじゃないですか。豪華なタレント・キャストに吹き替えを依頼するのも大変だっただろうけど、有名人が吹き替えたからって映画館に行くというものでもないでしょうよ。
ファンの反対運動にはブログも出来て、結構盛り上がってるようです。この問題、どう決着が着くんでしょうか?
フォックスジャパンの選択肢としては…、
①タレント・キャストを止めて、オリジナルに戻す。
②タレント・キャストに加えてオリジナル・キャストの吹き替えも作って上映回で変える。
③タレント吹き替えを強行して、DVD発売時にオリジナル吹き替えを特典音声として入れ、売上げアップ。
④オリジナルは未来永劫なし。
などが考えられます。まあ、すでにマスコミに発表しちゃった以上、①はありえないでしょう。②もスケジュールが許すかどうか。③はありそうだけど、あざと過ぎだしね。④もまた、カッコ悪いよねー。さあて、成り行きに興味津々ですね。