ここんところ、DVDでちょっと前の映画を見るのが、マイ・ブームです。今回見たのは、「リトル・ミス・サンシャイン」。変てこな家族のロード・ムービーでアラン・アーキンがアカデミー助演男優賞を獲ったというくらいの予備知識のみで拝見。いや、なかなか面白かったです。サンダンス映画祭で絶賛されたと言うだけあって、なかなかキッチュ。出てくる出演者がそれぞれ妙ちきりんな人ばかり。小太り&眼鏡のくせに美少女コンテストで優勝するのが夢の女の子・オリーブ。その父は社会で成功する理論開発に余念がないし、母親の兄は同性愛の恋人を獲られて(男に)自殺をするし、パイロットを目指す兄はニーチェ狂いで誰とも口をきかないし、お爺ちゃんは女に眼がなくヤク中だし。まあ、滅茶苦茶な人々なんですがね。兎にも角にもアルバカーキの家から、美少女コンテストの行われるカリフォルニアまで、全員がワーゲンのワゴンで向かうというお話なんですよ。
ちょっとビックリしたのは、お爺ちゃん役のアラン・アーキンが映画の半ばくらいで死んじゃうところ。え! これで助演男優賞もらったの…、という感じでした。ま、そのあたりの割り切りの良さが評価されたのかもしれませんが。映画の尺も100分と手頃ですから、普通のエンターテインメントに飽き足らなくなった時にでもご覧下さい。僕の中では、「
イカとクジラ」とか「
終わりで始まりの4日間」に近いイメージの映画でしたよ。