「DEATH NOTE」は週刊少年ジャンプに連載されたコミック作品。死神のもたらしたノートに名前を書くとその人物が死ぬ、という奇抜な設定で、警察官僚を目指す天才大学生・夜神月(ヤガミ・ライトと読む)が、キラとして法律では裁ききれない世の中の悪人たちを殲滅していくというお話です。理由も分からずに次々と死んでいく死刑囚や容疑者たち。不思議な殺人に警察もキラの特定と逮捕のために捜査本部を設置します。そこにインターポールから派遣されて来た天才捜査官、L(エル)が登場。ライトとLの、緻密かつお互いに数百手先を読む推理合戦とデスノートの使用上のルールを逆手にとった頭脳戦が多くのファンを魅了し2500万部以上の単行本を売ったメガヒット・コミックです。設定だけを聞くと荒唐無稽かつマンガチック、しかも実際死神が登場したりするので実写での映画化なんてありえない感じなのですが。昨年夏に前編、秋に後編である「ラスト・ネーム」が公開されヒットしました。この2作が一気に見れると言うので行ってきました。素直な感想を言うと、想像以上に面白い! です。コミックスの方は読んでいないのですが、それで
も大丈夫。知っている人に聞くと、相当原作を端折っているようですし、結末も変えているらしいのですが、映画は映画で楽しめます。キャストはライトに藤原竜也、Lに松山ケンイチ。藤原竜也は、ああまたか、っていう感じの演技ですが、松山ケンイチのLはマンガそのもの! なりきり具合が面白かったです。マンガじゃん、ってバカにして見ると、それなりに(もしくはそれ以下に)しか楽しめませんが、大前提を受け入れてタクティクス・ゲームっぽい映画として見れば十分楽しめます。