「おかしな監督映画祭」というのに行ってきました。今回で4回目だそうです。もともと里見瑤子さんというピンク女優さんを主演に10分程度のショートフィルム作品を競作するというコンセプトで始まったものらしいです。今回主演女優さんは、里見瑤子さん、水原香菜恵さん、間宮結さんの3人。それぞれ5人の監督の作品に出演して、観客が投票して賞を決める方式です。「おかしな」と銘打っているのには、面白い、可笑しい、妙、一風変わっているなど色々な意味があるそうです。参加している監督さんたちは、ピンクの監督さんや助監督さん、PVのディレクター、演劇の演出家といった若いクリエイターたち。昼夜2回上映のうち、僕は昼の回に行ったんですが、会場は7割埋まっているというところでしたかね。上映作品は、水原香菜枝主演作品が「手の鳴るほうへ」(今村洋平監督)、「もぐら」(マイト和彦監督)、「とらわれの華」(高橋美季監督)、「東京Days」(前田万吉監督)、「crisper」(今泉力哉監督)。間宮結主演作が、「影の中の人達」(磯英弥監督)、「ラクエン」(豊永伸一郎監督)、「DOLL」(RANKO監督)、「セイケン」(前田広治監督)、「回転実験」(荒木憲司監督)。そして、里見瑤子主演作が、「暴霊の橋」(若林立夫監督)、「blue」(世志男監督)、「あいのえいが」(宮野真一監督)、「エンザイ」(福島拓哉監督)、「Old Friends」(森山茂雄監督)。まあ、こう書いても何が何だかわからないでしょうけど。ファンタジー風もあれば、アクション・ホラーもあり、PV風の映像作品や実験的なものもあるという感じ。箸にも棒にもかからない、というのは案外少なくて、予想以上に面白かったですよ。観客全員に投票用紙が配られて、僕も投票したのですが。二重丸を付けたのが「crisper」、「回転実験」、「Old Friends」の三つでした。
投票の結果ですが、ネットで確認したところ。実行委員会監督賞(実行委員の投票による)が、「DOLL」RANKO監督。水原賞(以下観客投票による)が、「crisper」今泉力也監督。間宮賞が、「DOLL」RANKO監督。里見賞が、「OLDFRENDS」森山茂雄監督。ということで、観客のみなさんの鑑賞眼と僕のはそう変わってないな、と言う感じです。そして、おかしな監督映画祭4グランプリは、「crisper」今泉力也監督(スチール→)だったそうです。これは、合コンで知り合った年上の女性がアパートに来た童貞男性のあーでもないこーでもないを面白く描いた作品で、僕にとってもこの日のベスト1でした。マイナーな映画祭だけど、面白いのもありましたよ。YouTubeあたりにアップして、誰でも見られるようにするといいのにね。