ちょっと映画と遠ざかっていたのを反省して、女性を中心にヒットしているという「プラダを来た悪魔」を拝見。いや、面白い。VOGUE誌の編集アシスタントをしていたローレン・ワイズバーガーが書いた原作は瞬く間にNYタイムズのベストセラーになったと言うが、それも納得。アンドレア(アン・ハサウェイ)は大学出立てのジャーナリスト志望の女の子。ひょんなことから、採用されたのはNYの超一流ファッション雑誌編集部。メリル・ストリープ扮するファッション界のカリスマ的存在である編集長ミランダはまさに悪魔的な仕事を要求する。生来のダサいファッションを捨てモードな
スタイルに変身し、持ち前の頭のよさで激務をこなすアンドレア。しかし次第に家族や友人、ボーイフレンドと溝が深まっていく・・・。メリル・ストリープが超上手いのは当たり前だけど、アン・ハサウェイも結構見せるし、何よりキュート。テンポのいい編集で思いっきりモードなファッションを見せながら、クスリと笑わせ、ホロリと泣かす。監督のデビッド・フランケルはまったく知らない人だけれど、なかなかの手だれですな。しかしまあ、何といっても特筆すべきは衣裳を手がけたパトリシア・フィールドの存在だろうな。彼女がいなければこの映画は成立しなかっただろう。パトリシアはあの「セックス・アンド・ザ・シティ」で
サラ・ジェシカ・パーカーの一躍人気スターにしたスタイリストだ。マノロ・ブラニクを大人気シューズにした張本人ですよ。なにしろ、どのシーンに出てくるファッションも、口笛吹きたくなるくらいカッコいいんだよなー。女性がこの映画見たがる訳ですよね。映画館でやってるうちに是非どうぞ、必見ですよ。