あまり趣味じゃないですが、劇団四季の「オペラ座の怪人」を鑑賞。汐留にある電通四季劇場[海]にて。ここは、多分2年くらい前に杮落としの「マンマ・ミーア」に行って以来です。劇団四季のミュージカルは、なんだかいつでも上演しているような不思議な公演形態です。実際、「オペラ座」もブロードウェイと同じ年1988年に日生劇場で初演されてから(ロンドン・マジェスティック劇場の初演は1986年)ずっとロングランしてるらしいです。東京でやってなくても、どこかの地方都市で上演されてるという寸法なんですね。でまあ今年の1月から東京に戻ってきた、という訳。この間に、オスカーも取った映画の「オペラ座の怪人」もヒットしていて、まあロングランも当たり前なんでしょう。さて実は、というか、もちろん、というか、僕は今回が初めての体験です。
劇場内にはいると、舞台回りは、すでにパリのオペラ座の雰囲気にしつらえてあります。やがてオケピットからは、音合わせする楽器の音が…。そして、場内は暗くなり。舞台上からは「落札!」という大きな声。冒頭のオークション場面の始まりです。映画も見ていない僕の事前知識は、オペラ座に怪人がいて、美人歌手に惚れる、というくらいなもん。だから逆に、楽しく見ることができました。ホント、知らなくてよかったと思ったのは、この舞台の最大の見ものというべきシャンデリアについてをあまり知らなかったこと。ワイヤーとかも張ってあったので、何となく想像はついたのですが、やはりビックリしましたよ。最近の舞台美術のテクニックって、凄いですねえ。さらに、劇途中での暗転から場面転換というところでも、ダミーを使ったり、早変わりしたり、役者さんがアッという間に2階に上がってたり、狭い舞台装置の中にずうっと隠れていたり、いろいろと見どころがふんだんでした。もちろん、芸大出身者がほとんどの歌唱技術も凄ければ、バレリーナを
オーディションしたであろうバレエも綺麗。衣装も美しくて。休憩20分を挟んで3時間にも渡る大作でしたが、正直楽しめました。でも連日のワールドカップでお眠なせいか、恋の歌で盛り上がるあたりは、ちょっと落ちそうになりましたけどね。この日のキャストは。オペラ座の怪人:村俊英、クリスティーヌ:沼尾みゆき、ラウル子爵:北沢裕輔、カルロッタ:種子島美樹、メグ・ジリー:荒井香織、マダム・ジリー:秋山知子、というところ。たまには、劇団四季もいいですね。