さて、来月公開のアニメ映画「ブレイブ・ストーリー」を試写で拝見。ふれこみは、「踊る大捜査線 THE MOVIE」をはじめ、数々の話題作をつくるフジテレビが手がける初の劇場用長編アニメーション映画であり、宮部みゆきのファンタジー小説をGONZOが制作し、ワーナー・ブラザースが世界に配給するというもの。フジテレビがやるだけあって、声の出演には松たか子、常盤貴子、ウエンツ瑛士、大泉洋、伊東四朗と有名俳優・タレントを総動員でございます。ストーリーですが。主人公ワタルは、幸せな家庭で育つ平凡な小学5年生。しかし、ある日突然父が家庭を捨てて出て行ってしまう。ショックで倒れた母を見送るワタルは、謎めいた同級生のミツルに「運命が変えられる」と教えられた廃墟のビルにある「扉」を開く。そこには魔物が棲み龍が飛び交う、剣と魔法のファンタジー世界「ビジョン」があった…。そう、いわゆる異世界ファンタジーなのですね。海外で言うなら「ナルニア国」とかな訳。
で、映画はどうだったかというと…。
GONZO制作のアニメ
といえば「最終兵器彼女」とか。監督の千明孝一は「LAST EXILE」や「フルメタル・パニック」をつくった人。ポスターを見てもわかるとおり、キャラクター設定がちょい萌え系・ロリ系っぽいんだよな。この作品、同時期公開のスタジオ・ジブリ作品「ゲド戦記」と当然比較されるんだろうけど、ジブリが昔ながらの日本アニメ風な人物なのに比べると、「ブレイブ」は今風なんだなあ。これは好みの分かれるところでしょうけど。背景の描写も結構違います。ジブリは「千と千尋」にしても「ハウル」にしても明らかに「絵」と分かる昔ながらの日本アニメの背景なんだけれど、「ブレイブ」は現
代の部分はまるで写真のようだし、異界である「ビジョン」の風景も海面や空・雲が実写のようにリアルなんですよ。すごい予算を掛けてCGを使いまくってるから、細部は凝りまくり。後半、魔物が世界を席捲するシーンなんか気が遠くなるほど細かいし。その背景の前を瞳の大きい現代風アニメキャラが動くという訳。これが海外でどう評価されるのか興味ありますね。僕個人的には古い人間なのでしょうか、ジブリの泥臭い絵の方が好きだけどなあ。。。