今朝早く、横須賀沖合の東京湾でフィリピンの6000トンの大型貨物船と日本の500トンの貨物船が衝突した。この大型貨物船は大きく傾き、昼過ぎには完全に沈没してしまった。この模様、ニュースなどで見た人も多いでしょう。これが、この間試写でみた映画「LIMIT OF LOVE 海猿」にそっくりな映像だったんです。実は前作の「海猿」もテレビドラマも見てなかったんですけどね。映画の方は、東京湾ではなく鹿児島湾が舞台。湾内で大型フェリーがゴミ運搬船と衝突し、座礁する設定。9階建ビルに匹敵する船内から乗客600人は救出したものの、数百台の自動車が燃え上がる。逃げ遅れた乗客2名と海上保安官の大輔(伊藤英明)たちは閉じ込
められてしまう。そして4時間、船は沈没していく…。ポスター見てください。東京湾の事故にそっくりなんですよね。こういう事故って本当にあるんですね。映画は、この救出劇に大輔と環菜(加藤あい)の恋愛・結婚がからむというもの。海難ものの映画といえば、「ポセイドン・アドベンチャー」が有名でまたリメイクされるらしいけど、この「海猿2」もそれに負けない仕上がりだ。CGと特撮、実写もあいまって、見せてくれる。これでもか、これでもか、と困難が立ち塞がるあたりは、フィクションならではだけれど、手に汗握らせる演出もお上手。ドラマとしては、テレビドラマの延長上という厳しい批評もありそうだが、それを補っているのが映画ならではのスケール感。大傑作というほどではないけれど、日本映画もここまで来たんだなあ、と感じさせてくれる作品です。