レストラン・ガイドの雄といえば、やはりミシュランであろう。レストランやホテルの格付けに星を採用して万人にひろめたのもミシュランだ。そのフランスの2006年版が3月1日に発売になるのだが、このほど、新しい星が発表された。それによると2006年の3つ星は26軒。2つ星と1つ星でも相当数の変動があった。なかでも老舗である「トゥール・ダルジャン」が2つ星から1つ星に転落したことがニュースになっている。今年3つ星に昇格したのは「メゾン・ドゥ・ブリクール」1軒だった。今年はさらに日本にとって大きなニュースがある。2002年に「ひらまつ」が日本人シェフとして始めて1つ星に選ばれた訳だが、今年さらにそこに2人の日本人シェフが加わったのだ。「タテル・ヨシノ」の吉野建シェフの「ステラ・マリス」と松嶋啓介シェフによる「ケイズ・パッション」(ニース)が新たに1つ星の仲間いりをしたのである。最近は、エル・ブジのように従来の手法にとらわれない自由な発想の料理法をとるシェフが評価される傾向がある。日本人シェフにとっては追い風といえるかもしれない。数年後には日本人の3つ星シェフが誕生するかも…。
で、今年の3つ星レストランは。
"Le Cinq"(サンク)(Philippe Legendre)
"Ledoyen"(ルドワイヤン)(Christian Le Squer)
"Guy Savoy"(ギー・サボワ)
"Le grand Véfour"(グラン・ベフォー)(Guy Martin)
"Pierre Gagnaire"(ピエール・ガルニエ)
"Alain Ducasse"(アラン・デュカス)
"L'Arpège"(アルページュ)(Alain Passard)
"L'Ambroisie"(ランブロワーズ) (Bernard Pacaud)
"Taillevent"(タイユバン)(Jean-Claude Vrinat)
(以上パリ)
"Le Louis XV"(ルイ・キャーンズ) (Alain Ducasse)
(モナコ)
"Maisons de Bricourt"(メゾン・ドゥ・ビスクール)(Olivier Roellinger)
"Le clos des cimes"(クロワ・デ・シーム) (Régis Marcon)
"La Côte Saint-Jacques"(コート・サンジャック) (Jean-Michel Lorain)
"L'Espérance"(エスペランス) (Marc Meneau)
"Les Loges de l'Aubergade"(ロルジュ・アーベルガード) (Michel Trama)
"L'Arnsbourg"(ランスブール)(Jean-Georges Klein)
"La Ferme de mon père"フェーム・ドゥ・モンペレ) (Marc Veyrat)
"Michel Bras"(ミシェル・ブラ)
"La maison de Marc Veyrat"(メゾン・ドゥ・マーク・ベイヤール)
"Le Buerehiesel"(ビュールイーゼル) (Antoine Westermann)
"Le relais Bernard Loiseau"(リレ・ベルナール・ロワゾー)(Patrick Bertron)
"La Mère Blanc"(メール・ブラン) (Georges Blanc)
"Les Prés d'Eugénie"(プレ・ドュジェニ) (Michel Guérard)
"Troisgros"(トロワグロ) (Pierre et Michel Troisgros)
"L'Auberge de l'Ill"(オーベルジュ・ドゥ・リル) (Marc et Paul Haeberlin)
"Paul Bocuse"(ポール・ボキューズ)
(以上プロバンス)
という26軒でした。