評判がいいので見に行ってきました。キャメロン・ディアス主演の姉妹もの映画「イン・ハー・シューズ」。好評にたがわず、これが拾い物。タイトルバックを見ていくと、プロデューサーにリドリー・スコット、エグゼクティブ・プロデューサーにトニー・スコットの名前が見えます。期待もつのります。監督はカーティス・ハンソン。「L.A.コンフィデンシャル」や「8マイル」を撮った人。頭が悪いけどスタイル抜群で男にモテモテの妹をキャメロン・ディアスが演じてます。堅物で男にモテない弁護士の姉にトニー・コレット。「アバウト・ア・ボーイ」のお母さんですね。ストーリーは…。バリバリの弁護士である姉ローズと反対に、文章も読めず、計算も出来ない妹マギー。ただし、グラマラスなルックスで男性には、超モテ。しかし、ふとしたことから姉妹は決定的に対立。姉の元を去ったマギーはフロリダの祖母の元へ。2人の母の疑惑の死の直後から2人のもとを離れた祖母の存在は、父によって隠されていたのでした。フロリダで明らかになる事実と再確認される姉妹の絆。そこに姉の結婚話が絡んで…。とまあ、アメリカの家族もの映画によくある設定ながら、暗くならず、それでいて感動的という作品。ここそこに辻褄合わせや矛盾も見えるのだが、その辺はお話のハートウォーミングさに免じて勘弁してあげましょう。姉役のトニー・コレットはこの役のために10キロくらい太ったそうだけど、ブスなのかキュートなのか分からない感じが魅力的で、なかなかの女優さん。もちろん、すでに70を越えているはずなのに矍鑠としている祖母役のシャーリー・マックレーンもイイ。ところで、「イン・ハー・シューズ」とは「彼女の立場になって」という意味だそう。姉妹それぞれが相手の立場になって考えることでハッピー・エンドを迎えるのだが、全編を通じて靴が小道具として上
手く使われています。男にもてない弁護士の姉ローズがストレス解消にと買い集める靴の数々がお洒落である! ジミー・チュー、マノロ・ブラニク、コールハーン、ナイン・ウェスト、シャネル、ラクロワとブランド揃いで女性には目の毒かも。