矢沢あいの「NANA」はベストセラーの少女コミックだが、
その映画化作品もヒットしているらしい。原作コミックは13巻1冊だけで400万部。映画も初日2日目は「セカチュー」に並ぶ勢い。主演の中島美嘉が歌う映画の主題歌「GLAMOROUS SKY」も30万枚を売ってオリコンシングルチャート初登場1位。なんだという。そうなのか…。流行に弱い僕としては、早速映画を見に行ってきた。原作のマンガはチラッとめくった程度、ロックバンドものの少女マンガだったので、あまりピンとこなかった。まあ中島美嘉がナナというのはピッタリだなあとは思ったけど。で、映画の出来がどうだったのかというと…。撮影方法とかコンテとかは、とても昔ながらの日本映画って感じです。コンサートのシーンも、今ならもっとカッコよく撮れるだろってとこをごく普通に割ってましたね。例えば昔の「新宿鮫」とか東映とか東宝の映画のコンサート・シーンがダサくて寒いのが多いんだけど、それに近かったかな。もうちょっとPVとか研究してよ、って感じ。ドラマ部分も長回しがある訳でもなく凡庸な撮り方です。なのにヒットしてるんですよね。多分、監督はコミックスの世界をまんま映画に定着したかったんでしょうね。観客もコミックスの映像化が純粋に見たかっただけ、と。確かに、ヴィヴィアン・ウエストウッドを着た中島美嘉とぼんやりしてる
宮崎あおいって原作のイメージにピッタリだもんね。掲示板とか読んでると蓮役の松田龍平の腹がポッコリ出てて興ざめとか書き込まれてて、ファンは本当キビしーね。個人的には見なくても良かった映画かな。でも、コミックスのチェックしてみますよ。何だかそっちの方が面白そうな予感もするし。