スピルバーグ「宇宙戦争」鑑賞。映像的にはホント、凄いです。H・G・ウエルズの「宇宙戦争」といえば、かのオーソン・ウェルズがラジオドラマにした時、あまりにリアルに作ったため、聴衆が信じてしまって大変なことになったというアレ。主演がトム・クルーズなので、ただの大作SFかと思われるでしょうが、そこは流石スピルバーグな訳で、ディテールや宇宙人の撮影が凝りまくりです。トム・クルーズの一家だけが何故か生き残るってことを除けば、なかなかリアリティのあるつくりです。さすが「ジョーズ」の監督だけあって、宇宙人の登場させ方(というか観客の驚かせ方)は超上手でした。全編を通して印象的だったのは子役のダコタ・ファニングが演技上手いこと。それとナレーションが、モーガン・フリーマンだったってこと。いやしかし、モーガン、「ミリオンダラーベイビー」、「バットマンビギンズ」と立て続けに出てるんですよね。「スター・ウォーズ」と同時期の公開で「宇宙戦争」ってタイトルはないだろう、ってのもツッコミどころなんですが、これはウェルズの原作の翻訳がすでにあるので許してあげましょう。ところで、地割れするシーンなどでの音響は凄かったですよ。ぜひ映画館でご覧ください。