現在、「ホムンクルス」大ヒット中のマンガ家・山本英夫の前作が「殺し屋1」。マンガは読んでたんですが、映画は未見でした。三池崇史監督で浅野忠信、大森南朋、塚本晋也、松尾スズキ、SABU、とまあ綺羅星の如き俳優が揃った作品、ついに見ました。原作はエロとグロとサドとヘンタイの度合いが完全にイキきっちゃってるんですが、それをまあ、忠実に映像化してますね。呆れるほど。何ヵ所かアレンジしているところもありましたが、基本的には原作に忠実。単行本10巻に及ぶ大作を2時間ちょっとにまとめる三池監督の腕はやはり流石。それにも増して、正視に堪えられない程のスプラッターは、ある意味芸術的かも。イチ役の大森南朋はイメージぴったりですが、ジジイの塚本晋也はちょいと若すぎかな。さらに、垣原の浅野忠信は全然原作とは方向違い。北村道子のスタイリングと思われる派手派手のファッションもカッコよく、まったく別物の垣原になってますがこれは許せる範囲だな。原作読んだ方はご承知と思いますが、人間が縦に真っ二つになったり、拷問で人間をアンコウのように吊るして背中に天ぷら油かけたり、ハサミで舌やら男性の○○やらをちょん切ったり、めちゃくちゃな暴力シーンが目白押しなんですが、そのほとんどを実写で表現してるんですから、R-18 も仕方ないですね。それと、ジジイの裸とか、いつも二人いる松尾スズキとか、数多くの合成や
特殊メイクも素晴らしいです。この映画、予算幾らだったんだろう。日本のエンターテイメント・アクションもここまで来てるんだなと、再確認。まあ、三池崇史が凄いということなんですけど。ただし、女性にはオススメしませんが。