宮藤官九郎の初監督映画「真夜中の弥次さん喜多さん」。ちょいと懐疑的ではあったのだが、見て参りました。予想の160%の出来。実のところ、圧倒されました。凄い。映画としての完成度とかじゃなく、映画という表現方法における、クリエイティビティの発揮仕方が凄い。歌、時代設定、メタ表現、メタファー、もちろん言葉遊びも含めて、超多角的な出来映えでございました。初監督だから、みたいな稚拙なところまるでなく。思いっきり、やりたいことやりました、という快感? CGもハンパなくよく出来ていて(協力はTBSの「ピンポン」 曽利文彦 )ナイス。長瀬の演技は「IWGP」だし、七之助は「勘三郎もどき」なんだけど、勢いとしては許せる範囲内。ま、圧巻は後半出てくる荒川良良ですね。ネタばれなんで書かないけど、ここまでやるか、って感じです。DVDで、と思ってる人も多いだろうが、是非映画館で見とこうね。思いっきり笑ってる女の子ファンがいて、いいですよ。