見てきましたよ、「ローレライ」。以前に書いたとおり、「亡国のイージス」を読んで相当福井晴敏に感服した俺。その時は「終戦のローレライ」読むぞ! って書いているんだけど、つい忙しさにまぎれて未読。でまあ映画でもと足を運んだ訳だが。まいっちゃったなあ。大人向けにはできてなかった、この映画。まあ、CGは凄いんだろうけど。潜水艦の浮上・潜行シーンや大挙して航行する駆逐艦隊なんかは模型による往年の特撮とは格段の出来なんだけど。ストーリーが薄っぺらで。いや、薄っぺらとはちょっと違うか。あらすじだけみたいな展開で深みがないんだよね。やはり特撮監督出身だからかな。脚本自体も総花的だし。堤真一に役所広司、妻夫木聡、國村隼とイイ役者を揃えたのになあ。勿体ない。紅一点のアウラを演じた香椎由宇も綺麗で魅力的なんだけど。大作にありがちな、やっちゃった映画ですねえ。気を取り直して原作小説読んでみます。それで感じ方が変わったらまた書きます。