以前紹介した「賛否両論」もそうだが、会席料理を安い値段で供する店が流行っている。先付、吸い物、向付、煮物、凌ぎ、焼き物、酢の物、ご飯、新香、止め椀、という会席のコースをおまかせで頼んで、5000円から6000円で済むという超リーズナブルなお店である。この「食彩かどた」もその一店で、昨年11月オープン。料理人であるご主人は品川の料亭出身だという。当初は、ご主人と奥さんの二人でのサービスだったようだが、ネットや雑誌で紹介されたためか、予約がいっぱいになり、僕が行った時は手伝いの板前さんが一人いた。確かにお値段に比べてのラインナップは豪華。蛸の酢の物、豚の角煮の揚げだし桜の葉巻、刺身盛り合わせ、タチウオ塩焼き、空豆の玉子焼き、たけのこと蕗・ブリの煮物などが続々出てくる。最後のご飯は、+500円で鯛茶漬けに出来るそうで、当然それをお願いした。白いご飯の場合はじゃこ山椒が付く。お新香もボリュームたっぷりである。そして、
デザートに苺とキーウイにムース。このメニューが月の前半と後半で変わるらしい。いやもう、お腹いっぱいであります。「賛否両論」に比べると、料理のアイデアや存在感に欠ける部分があるが、立派な会席がこのお値段でいただけることには拍手であろう。ビールはスーパードライとプレミアム熟撰。日本酒多数、焼酎も多数。ワインはなし。というのがお酒の揃え。僕の行った日も満員で、お店の3人はてんてこ舞いであった。