村上龍の原作小説を映画化した「69 sixtynine」をDVDにて鑑賞。もちろん原作は読んでいるので、先入観ありありで見る。なぜ、1969年の佐世保を舞台にした青春小説を今(2004年)映画化するのか、とりあえず疑問に思いつつ。監督は李相日という人。脚色は大人計画の宮藤官九郎。主演は妻夫木聡と安藤政信。妻夫木は、テレビの「ブラックジャックによろしく」と「オレンジデイズ」でしかしらなくて、自信がなくておろおろしてるキャラばかりだったのだが、こういうハジけた男の子もいいですね。まあ、結構原作に忠実ではあるけど、1969年の話って村上龍が1987年に書いた時点では面白かったんだけど、やはり現代とはちょっとミスマッチかも。李相日の演出は、ストップモーションやワイプ、早廻しなどを多用してテンポは出てるんだけど、爆発感に欠けるかなあ。はっきり言ってコメディとしては笑えません。元気な妻夫木クンを見たい人には正
解かも。マドンナにあたるレディ・ジェーンこと松井和子役の太田莉菜ちゃんはカワイイです。個人的には中で使われていた、クリームの「ホワイトルーム」と「サンシャイン・オブ・ユア・ラブ」、「夜明けのスキャット」(由紀さおりもかかりますがイエモンのヴァージョンがナイス!)、ハニー・ナイツの「オー・チン・チン」が良かったなあ。