なかなか新規のイタリアンを開拓することなどないのだが、これはレアケース。恵比寿駅東口から白金方向に歩きみずほ銀行の先を斜めに入る。ハワイアン・カレーの「tsunami」やニュージーランド料理の「アテオア・リンギ」を通り過ぎて、相当いった交差点の先にこの店はある。「ポルセッコ」。看板に掲げられた金色の豚が印象的なので「ぶた」を意味するイタリア語かと思ったら、シェフの造語だそうで、たしか「ポル」が情熱で「セッコ」が食欲とか言ってました。シェフの栗本清さんはもともとバスタパスタ出身。山田宏巳門下ですね。その後、資生堂経営のイタリアン「ファロ資生堂」のシェフを経て、このお店を開店したという。資生堂といえば、フレンチはジャック・ボリーの「ロオジエ」という名店を持っていて、さらにイタリアン版として開店したのだ「ファロ」であった。そのオープニング・シェフを任された人なのだから、腕は確かに決まっている。その腕前でお値段は手ごろなお店と聞いて、さっそく行って見たのだ。オープンは昨年11月である。コースは5700円、7700円、10000円の三つ。トライアルとして、5700円のを注文。空豆のキッシュ風なアミューズにアンティパスタは海老と帆立のテリーヌと京野菜のサラダ。蛤のスープとト
マトの冷たいパスタ。メインはビーフ・シチュー。本日のパスタは5種類から選べる。春野菜とプロシュートのタリアテッレを選択。ワインはスプマンテで始め、ブランカイアのキャンティ・クラシコとボルドーという感じ。口直しは、ラズベリーのソルベ。デザートも様々なドルチェが用意されている。パン代ということで席料が500円。しめて6200円でこのコースは超お得である。最後にはシェフ本人もご挨拶に来てくれて、超ハッピーであった。モダンな内装もナイス。世界中の言葉が書かれた紙片が散りばめられたカッシーナのライトがおしゃれです。