知り合いのメートルさんが移られたこともあって、久々にグランドメゾンへ行ってきました。有楽町のアピシウス。夏野菜と魚介のコースにグラスシャンパーニュ5杯をあわせるという趣向。有名なグランドメゾンですが、伺うのは初めて。本物の西洋絵画がふんだんに飾ってあるとか、ワインリストが凄いとか、敷居が高いこともあってなかなか足が向かなかったのです。お値段もそれなりだし。今回は、ちょっと知ってる方が入ったということもあって清水の舞台から飛び降りるつもりで予約を。お店の雰囲気は、いい意味でバブル。スペースを惜しげもなく使ったウェイティング・バーからメイン・ダイニングとその隣に個室など贅沢そのものでした。見ただけでシャガールとわかる絵が廊下に掛けられていたり、ビュッフェ、ユトリロ、ゴヤ、ワイエスなどの本物がそこここに飾られてるのはまさに眼福。残念ながらワイエスはどこかの展覧会に貸出中とのことでコピーでしたけども…。また、小さいとはいえロダンの彫刻もあって、ほんとに豪華絢爛。なんだけど、サービス・スタッフの方々は気さくで、あっという間に食事を愉しむムードに入れました。鰻のカネロニ包みサマー・トリュフ添えやバーベキュー風に串にさされた貝のプロシェット、鮪のタタキ・スパイスオイル風味、などいかにも夏らしい感じのお料理は、軽やかながら技をこらした逸品ぞろい。あわせて饗されるシャンパーニュが絶品でした。デラモットのブラン・ド・ブランは爽やかで最初の一杯にふさわしく、アルフレッド・グラシアン・キュベ・パラディはシャルドネの熟成した味わいが素晴らしい。ベル・エポックは軽やかながら優雅な味わいで、ドン・ルイナール1996はシルクのような喉ごしで食事を締めくくってくれます。さらに驚くべきは最後の一杯。ジャック・セロスのエクスキーズ。デザート・ワインと見まごう甘やかさとフルーティな薫りには脱帽です。このグランドメゾンで驚いたのが、ミニャルディーズの豊富なこと。いわゆるプティフールのことなのですが、普通にデザートをいただいた後で、ワゴンサービスで20から30種類もあろうかというお菓子が出てくるのですよ。しかも、新作という夏野菜をアレンジしたものも含まれていて。僕は2つくらいしかいただきませんでしたが、スィーツ好きなら片っぱしから試したくなるようなラインナップでした。いや、もう大満足。問題は、お財布が軽くなっちゃったことくらいですかねw。
ところで、業界の最新情報ということで、銀座のロオジエがビル建て替えで年末から2年くらいお休みになるとの話をこちらでゲット。となると秋冬には一回伺っておきたくなる訳で。いやこりゃまた、物入りになっちゃいそうだなー。って嬉しい悲鳴ではありますが。
→ちなみに、こちらが当日のメニューでした。