C・S・ルイスのファンタジー「ナルニア国ものがたり」をディズニーが映画化するという30段広告が出た。なるほど、「ハリー・ポッター」「ロード・オブ・ザ・リング」という大ヒットの延長上で目を付けたということだな。まあ、「リング」がトールキンの「指輪物語」という正統派のファンタジーが原作ということを考えれば、誰かが「ナルニア」に着目するだろうことは判ってたよね。となると、残るは「ゲド戦記」ってことだな。で「ナルニア国ものがたり」。原作は7作。「ライオンと魔女」「カスピアン王子のつのぶえ」「朝びらき丸東の海へ」「銀のいす」「馬と少年」「魔術師のおい」「さいごの戦い」が岩波から、ハードカバーと少年文庫で出ています。挿絵もいいんだよねー。小学校高学年から中学にかけて、何回も読み返しましたよ。田舎の家の大きな衣装だんすの奥に異世界のナルニアが広がっている…。ナルニアでは動物がしゃべり、魔法使いが横行する。そんな設定だけで、わくわくしたもんです。この作品に出会って、僕はファンタジー好きになりました。ボームの「オズの魔法使い・シリーズ」やピアスの「トムは真夜中の庭で」、アラン・ガーナーの「ふくろう模様の皿」や「ブリジンガメンの魔法の宝石」などに没頭した時間が懐かしいですね。そういえばこの辺の作品とはちょっと性格が異なりますが、ロアルド・ダールのジュブナイル「チョコレート工場の秘密」も再映画化だそうですね。