「サマーウォーズ」があまりによかったので、遡って、細田守監督の「時をかける少女」をDVDで見てみました。うーん、これも傑作。何の予備知識もなく見たのだけれど、少なくとも舞台が現代で、主人公が筒井康隆原作と違っているだよなあ、とぼんやり見進めるうちに、なんとなく見えてきました。あの筒井「時かけ」の、さらに未来の話なんだな。そして、主人公・真琴のおばさん役が芳山和子ってんだからね。なるほど。テレビドラマや映画であれだけ人気のあった「時かけ」を単純にリメイクするのではなくて、現代にあの感覚をよみがえらせたら・・・と目論むあたりが只者ではありませんね。さらにそれを前作の後日譚に昇華させてる訳で。その分、SF的には突っ込みどころ満載ではありますけれどね。大前提として、あの「時かけ」の芳山和子って、記憶を消されたんじゃなかったでしたっけ。などなど、いろいろと論理的に不都合なタイムパラドックスもあちこちにあるみたいだし。でもね。全体に高校生活って感じが、凄くうまく表現されてて、それだけでもう十分なのです。いいなあ、細田監督。天才ですね。それにしても、リアルタイムでNHKの少年ドラマシリーズの「タイム・トラベラー」を見てたじぶんが、現在このアニメの「時かけ」を楽しんでるなんて、ちょっと信じられないなぁ。島田淳子可愛かったなー(後の浅野真弓、今は柳ジョージの奥さんなんだよね)。もともと好きだったSFにさらに嵌まるきっかけでもあったよね。