「諦女 宮崎吐夢のOL短編集」が、メチャ面白い!
特に、最初に載ってる「おわびのしるしに」がブッチ切り。
入社三か月目のOLが、顧客リストを顧客全員へのメールに添付してしまう話なんだけど。
そのリストの備考欄には顧客それぞれの印象とあだ名を書き込んでいたから、さあ大変。
一部を紹介すると。
「若づくり 口元にシワ(口肛門)」
「会話の最中、舌打ちする癖あり(チェ・ゲバラ)」
「肌ガッサガサ(ガザ地区)」
「お歳のせいか耳遠い でかい声で昔話(戦友会)」
「入れ歯フガフガ(男徹子)」
てな、具合。 実際の小説には、この10倍以上の特徴とあだ名が羅列されてるんで、3行に1回はプッと吹き出すことうけあいです。
宮崎吐夢さんって、松尾スズキ主宰の劇団「大人計画」所属の役者さんが本業ですが、ミュージシャンであり、コラムニストであり、小説家なんですよね。
本書にも、センター部分にOL詩集と銘打って、詩がいくつか載ってます。これも、笑えます。
宮崎吐夢、サイコー!!
読んでみなさいって。
オススメです!
宮崎吐夢にもっと興味があるなら・・、You tube に、
こんなのや
こんなのもあります。